清川関所では2023年9月27日(水)、いでは文化記念館の学芸員・富樫あずさ氏をお迎えして、第三回歴史講座in清川を開催しました。
今回の講座では「出羽三山と松尾芭蕉~羽黒俳人と「おくのほそ道」~」と題して、松尾芭蕉と清川や出羽三山(羽黒山、月山、湯殿山)の参拝について、「おくのほそ道」や「曾良旅日記」さらに芭蕉書簡を通して解説していただきました。
この中で、芭蕉が羽黒山に来てから鶴岡の旧市街地へ旅立つまで案内を行った「図司呂丸」との出会いが、芭蕉の俳諧の理念の一つ「不易流行」に大きな影響を与えたと考えられることが特に印象的でした。
館内では熱心にメモを取っておられる方も多く、質問も多数寄せられました。参加者からは「大変分かりやすくかった。」「芭蕉がおくのほそ道の旅の途中、庄内で交流した人々から、俳句が広まっていったと思いました。」といった声が聞かれました。
講演終了後には、きよかわ観光ガイドの会による「まち歩き」を実施。清川関所周辺の「芭蕉上陸の地」から御殿林、最上川が見える場所へ参加者をご案内しました。