2025年2月14日から3月30日まで、酒田市松山文化伝承館で開催されている企画展「笑う門には福来る!松山のお雛さまとステンドグラス」を見学しました。

松山文化伝承館

本展では、松山藩ゆかりの旧家に伝わる貴重なお雛さまや、郷土玩具として親しまれてきた鵜渡川原人形、さらには美しいステンドグラス作品が展示されています。それぞれの展示から、松山地域の歴史や文化が感じられる内容となっています。

展示内容

旧家に伝わるお雛さま

松山藩の藩医を務めた今田家に代々受け継がれてきたお雛さまが展示されています。

松山文化伝承館

松山文化伝承館

長年にわたり少しずつ人形を買い足してきたため、一つひとつの人形の大きさや衣装が異なっており、その変遷が見て取れます。

掛け軸

・松山藩第4代藩主・酒井忠崇公筆「お多福」

酒井忠崇公筆「お多福」

・松山の絵師・田中静居筆「大黒天」「恵比寿」

田中静居筆「大黒天」「恵比寿」

これらの掛け軸は、福を呼び込む縁起物として描かれた作品であり、お雛さまとともに展示されることで、華やかで吉祥の雰囲気を醸し出しています。

松山藩家老の旧家・土方家に伝わるお雛さま

松山藩の家老を務めた土方家に伝わるお雛さまも紹介されています。当時の武家文化の一端を垣間見ることができる貴重な資料です。

松山文化伝承館

昭和初期のお雛さま

昭和初期に作られたお雛さまも展示されています。時代ごとの特徴を比較しながら、雛人形の変遷を楽しむことができます。

松山文化伝承館

松山文化伝承館

木目込人形

木目込人形ならではの温かみのある造形が魅力です。職人技が光る精巧なつくりに目を奪われます。

松山文化伝承館

鵜渡川原人形

鋳物師であった大石助右衛門が創設したと伝わる「鵜渡川原人形」も展示されています。昭和の中頃までは、人形売りが土人形を積んで各地を巡り歩いたといいます。

鵜渡川原人形

鵜渡川原人形

ひな人形だけでなく、ユニークな土人形も多く、郷土玩具の歴史を感じさせます。

ステンドグラス

本展のもう一つの見どころであるステンドグラス作品は、会場内だけでなく、ロビーや廊下にも展示されています。

ステンドグラス

柔らかな光を透過する美しいガラス細工が、企画展に彩りを添えています。

基本情報

企画展名:「笑う門には福来る!松山のお雛さまとステンドグラス」
会場:酒田市松山文化伝承館住所:山形県酒田市字新屋敷36-2
会期:2025年2月14日〜3月30日
http://matuyama-net.com/rekishikoen/denshokan/

松山の歴史と文化を感じられる貴重な企画展です。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?