鶴岡市の致道博物館さんで2024年1月26日(金)から3月11日(月)まで開催されている企画展「新収蔵品展 何コレ!?」を見学しました。
致道博物館さんに近年寄贈された品々の中から、見学する我々が「使い道は何だろう?」と考えてしまいそうな57点を展示。
今回はその中から私が気になった6点をご紹介します。
炊き立てが美味しいのはもちろん、冷めても美味しさを保つポイントは最適な湿度を保つこと。
米どころ庄内でこだわりたい「御櫃(オヒツ)」です。
階段のサイドに引き出しが取り付けられた「階段箪笥」
現在ならリフォーム番組で空間の魔術師が繰り出すアイデアにも活かされていそうですね。
墨壺と筆入れが一緒になった「矢立」現在で言えばペンケースですね。
松尾芭蕉と曾良もおくのほそ道の旅に携行して庄内を歩いていたんだろうなと想像。
清川の御諸皇子神社に船玉神社があるので注目した掛け軸。
航海の安全と漁業の豊穣を司る船玉(霊)様。船大工の棟梁は船が完成すると、船霊を祀る儀式を執り行った、との解説があり、清川のお家でもお持ちの方おられるのかなと想像。
松例祭(しょうれいさい)の際に大明松を寄進した村々の名が記されている聖札(せいさつ)。
片倉村など庄内町の立谷沢川沿いの村々の名も見つけることができました。
庄内藩酒井家10代酒井忠器公の棺を江戸から鶴ケ岡へ運ぶ際、庄内町狩川にある見龍寺が休憩所になりました。その際の様子が描かれた絵図だそうです。
解説プレートで紹介されてい「御棺」を確認することができました。
ヒストリアキュレーターの視点では「書」に注目しがちなのですが、民具など色々楽しみながら見学しました。
是非一度ご見学を!先人の発想力に思わず脱帽してしまいそうな逸品に出会えるかもしれません。