今回は山形県酒田市の本間美術館さんで開催されている、清遠閣 収蔵品展「松尾芭蕉と江戸の俳諧資料」を見学しました。

会場

収蔵品展の会場は、庄内藩の藩主酒井氏が領内巡視をする際の休憩所として使われた「清遠閣」です。

本間美術館

期間

2024年6月26日(水)から8月27日(水)まで。期間中には作品の入れ替えがあります。

象潟之図

1階床の間に展示されている酒田市指定文化財「象潟之図」鳥海山の秋田側麓に広がる象潟の景観が描かれています。

象潟之図

文化元年(1804)に発生した大地震で海底が隆起して風景が一変した為、松尾芭蕉と河合曾良が訪ねた元禄2年(1689)の象潟周辺を絵図を通して想像することができました。

芭蕉直筆「玉志亭唱和懐紙」

松尾芭蕉と河合曾良が酒田を訪れた時期に合わせて、7月29日から8月9日まで期間限定で特別公開された「玉志亭唱和懐紙」

玉志亭唱和懐紙

本間美術館さんの解説によると、玉志亭唱和懐紙は芭蕉の来訪時より酒田に唯一残された遺墨にあたるとのこと。

亡師芭蕉翁之像

芭蕉十哲の一人・杉山杉風筆と伝わる「亡師芭蕉翁之像」

亡師芭蕉翁之像

生前の芭蕉を知る杉風が描いた為、正確に伝えるものとして定評があるとのこと。私は東京都江東区の芭蕉記念館さんで杉風が描いた別の芭蕉像を見たことがあり、そのタッチの違いをじっくりみました。