山形県鶴岡市昭和町にある「交野屋(かたのや) 平田亭」は、平田家旧宅の離れとして昭和初期に建てられました。木造2階建てで、洋風と和風が融合した建物になっています。

交野屋 平田亭

第30回鶴岡雛物語の特別展示では、普段なかなか見ることができない建物内も見学することができるとあって、楽しみにやってきました。

第30回 鶴岡雛物語 記念特別展示

鶴岡雛物語は令和6年で30回目の開催。これを記念して、交野屋平田家さんが所蔵されているひな人形や雛道具を展示されています。期間は3月30日(土)から4月6日(土)まで。

平田家のルーツは伊勢商人

交野屋 平田家(平田太郎右衛門家)のルーツは伊勢商人と言われ、鶴岡で最上家の御用達を務め、酒井家が入部した江戸時代には大庄屋格になったそうです。

1階は洋間

靴を脱いで建物の中へ。右側の部屋に入ると受付があり、ここで入場料を支払って記帳しました。隣の部屋にはソファがあり、ひな人形や行器などが展示されています。

屋根は網代

屋根は網代天井。一般的には和室に用いられることが多いので、洋室には珍しいかも。もしかしたら当初、この部屋は和室だったのかな?と考えました。

交野屋 平田亭

行器

ソファーで歓談されていたおふたりのうちのおひとりがご当主(毎年この時期に鶴岡へ来られているらしいことを聞いていた)のようで、行器(ほかい)について熱心に教えていただきました。黒漆塗の行器には葵紋が描かれていおり、徳川家と酒井家のつながりを考えてみると、田安徳川家から酒井家へお輿入れした姫君がおられたので、その際に持参したものではないかとのこと。酒井忠徳(ただあり)公の正室・修姫や忠発(ただあき)公の正室・鐐姫のいづれかのものでしょうか。平田家に現在ある理由は不明とのこと。

交野屋 平田亭

後ろの金屏風も気になるところ。

次郎左右衛門雛

大きな次郎左右衛門雛は目を惹きます。これまで色々なお雛様を見てきましたが、これほどの大きさは珍しいですね。

交野屋 平田亭

台座の部分を含めると高さ50cmほどになるそうです。

2階は和室

階段を上がって2階へ。こちらは畳が敷かれた和室になっていました。

交野屋 平田亭

交野屋 平田亭

杉皮を用いた屋根

上がってすぐの部屋の天井は杉皮。

交野屋 平田亭

指樽

祭礼などに用いる酒器のひとつである指樽(さしだる)は、ふたつ左右一対で用いられて、一般的な樽と形状がかなり異なっています。

指樽

指物師が作ることからこの名前がついたと言われています。

交野屋 平田亭の基本情報

交野屋 平田亭
住所:山形県鶴岡市昭和町12-4